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二次投稿における著作権問題

はじめに

既発表論文を二次投稿する際に、研究倫理の問題とは別に、 既発表論文の著作権について留意する必要がある。 以下では 2022年7月現在の各学会の著作権規定を概観する。

言語処理学会

日本語学会大会

【出典】 日本語学会 2017年11月11日制定 https://www.jpling.gr.jp/wp-content/uploads/2013/11/kitei_tyosakuken_20210407.pdf

(第1条2項) 2 ただし,当分の間,各大会時に製作される大会予稿集に収録された著作物については,本規程の適用外とする

【出典】 予稿集原稿作成要領(口頭発表・ポスター発表・ワークショップ共通) (2019年11月12日掲載/2021年12月30日更新) https://www.jpling.gr.jp/taikai/presentation/yokouyouryo/

  1. 発表応募者は,応募時に発表応募・原稿投稿システムの所定欄にて,予稿集原稿の複製権及び公衆送信権・送信可能化権を日本語学会が行使することに同意する旨,表明してください。特別な事情により,同意できない場合には,その事情を明記してください。

日本言語学会大会予稿

【出典】 日本言語学会著作物取り扱い規定 2006年11月18日制定・2015年11月28日改定 http://www.ls-japan.org/modules/news/news_doc/tyosakubutu-kitei-j.pdf

排他的公衆送信権(第2条)

(学会による複製権・公衆送信権の行使の許諾)
2.『言語研究』および大会予稿集に掲載された論文等著作物のうち、著者が明示されている著作物の国内外における複製権および公衆送信権(以下、複製権等と言う)の行使は、著者から学会のみに許諾される。著者が明示されていない著作物の国内外における複製権等は、すべて学会に帰属する。著者は、著作物を『言語研究』および大会予稿集に投稿・提出した時点で本規程を了承したものとし、著作物の複製あるいはインターネット等による著作物の公開(以下、著作物の複製等と言う)を行う場合は、本規程に従うものとする。

複製権

(著者が複製等を行う条件)
4.著者が、自らあるいは第三者を通じて、自らの著作物について著作物の複製等を行う場合は、第3項に示されている場合を除き、事前に学会に通知するとともに、著作物の出典として、『言語研究』掲載論文の場合は、学会名称、誌名・当該号、ページに言及し、大会予稿集掲載原稿の場合は、学会名称、大会予稿集名、ページに言及し、著作物の原典が印刷刊行された『言語研究』または大会予稿集に掲載されているものであることを明記しなければならない。著作物の複製等において誤植・誤記の訂正や加筆などを行った場合は、その旨を明記しなければならない。複製等により著者に支払われる対価について、学会は許諾された複製権等を理由に権利を主張してはならない。
(著者が論文集等への再録を行う条件)
5.著者は、第4項の条件を満たしていれば、自らあるいは第三者を通じて、『言語研究』および大会予稿集に掲載された著作物を新たに編纂される論文集等に収録し刊行することができる。また、これにより著者に支払われる対価について、学会は許諾された複製権等を理由に権利を主張してはならない。
(学会が複製等を行う条件)
6.学会が、自らあるいは第三者を通じて、著作物の複製等を行う場合は、著者を含む学会会員に広く利益をもたらすものでなければならない。また、著作物の複製等を行うことについて評議員会の承認を得なければならない。
(学会が論文集等への再録を行う条件)
8.学会が、自らあるいは第三者を通じて、『言語研究』および大会予稿集に掲載された著作物を新たに編纂される論文集等に収録し刊行する場合は、第6項に示された条件に加え、事前に著者に通知することとする。

日本認知言語学会大会予稿集・論文集

日本認知科学会大会発表論文

【出典】 https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2022/index.html

著作権について

本大会では、大会発表論文集の一般公開を予定しています。そのため、大会発表論文の著作権は学会誌『認知科学』の規定に準ずるものとします。大会発表論文原稿の登録をもって著作権譲渡に同意したものと見なしますのでご了承ください。ご不明な点は学会事務局までお問い合わせください。

【出典】 『認知科学』投稿規程 https://www.jcss.gr.jp/journal/submission.html

著作権:(日本認知科学会に帰属)

『認知科学』に掲載された原稿の著作権は原則として本学会に帰属する.本学会は,学会のウェブページ等を通じて論文等を公表することができる.特別な事情により著作権を本学会に帰属させることが困難な場合には,申し出により著者と本学会との間で協議の上措置する.

著作者による利用の許諾:

著者が自分の論文などを複製・転載などの形で利用したい場合は,編集委員会事務局に連絡する.掲載先には,書誌情報を明記する.

電気情報通信学会研究会

【出典】 電子情報通信学会著作権規程 https://www.ieice.org/jpn_r/about/kitei/chosakukenkitei.pdf

著作権:電気情報通信学会(第3条)

著作者による利用の許諾:

(第5条3項)著作者以外の個人または法人である第三者が、本会の編集著作物、データベースの著作物及び個別の著作物の全部または一部の利用を希望する場合には、事前に別に定める本会著作物の利用許諾申請書を用いて本会に利用許諾を求めなければならない。この場合、本会が適当と認めたものに限り、許諾する。
(第5条5項)クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを採用している本会著作物については、そのライセンス条件の範囲内で利用する場合には、本会の許諾を必要としない。

情報処理学会研究会

【出典】 情報処理学会著作権規程 http://www.ipsj.or.jp/copyright/ronbun/copyright.html

著作権:情報処理学会(第2条)

著作者人格権の不行使特約有り(第3条)

著作者による利用の許諾:

(第5条2項)著作者が自己の論文等の著作物を利用しようとする場合、著作者は本学会に事前に申し出を行った上、本学会の指示に従うとともに利用された複製物あるいは著作物中に本学会の出版物にかかる出典を明記することとする。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合には、本学会への申し出を不要とする。
 (1)自己の元の論文等を25%以上変更した場合
 (2)自己の元の論文等を他言語に翻訳して、新規性を採録の要件としない出版物(単行本、雑誌等)への収録を行う場合
 (3)自己の元の論文等を3項又は5項の規定に基づき利用する場合
(第5条3項)論文等のうち、本学会が査読の上論文誌(ジャーナル、トランザクション、JIP及びデジタルプラクティス。以下同じ。)への採録を決定して最終原稿を受領したもの及び会誌記事については、著作者は他の学会に投稿することはできない。なお、論文等のうち、研究報告、シンポジウム予稿、DPレポート、全国大会予稿、国際会議予稿、及びプロシーディングス原稿(以下「研究報告等」という。)については、研究の途中成果とみなし、著作者が当該研究報告等を研究の最終成果物とするため他学会等へ投稿する(以下「論文化投稿」という。)ことに対して、本学会は本学会が著作権を保有していることを理由に著作者および他学会等に対し異議申し立てを行わない。

人工知能学会研究会

【出典】 一般社団法人人工知能学会の研究会への投稿論文等に関する著作権規程 2017 年 7 月 18 日理事会制定 https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/sig/sig_copyright.pdf

著作権:人工知能学会(第2条)

著作者人格権の不行使特約有り(第3条)

著作者による利用の許諾:(第4条2項)

著作者は、1項論文等について、本規程に従い、自ら利用することができる。但し、著作者による利用が本学会の運営に支障を与える場合は、本学会は著作者に当該利用の中止を求めることができる。

人工知能学会全国大会

【出典】 一般社団法人人工知能学会の全国大会への投稿論文に関する著作権規程 2018 年 12 月 25 日制定 https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/national-convention/AC_copyright_jp.pdf

著作権:人工知能学会(第2条)

著作者人格権の不行使特約有り(第3条)

著作者による利用の許諾:(第4条2項)

著作者が研究の最終成果物とするため他学会等へ投稿することに対して、本学会は本学会が著作権を保有していることを理由に著作者および他学会等に対し異議申し立てを行わない。

言語処理学会年次大会 (NLP2021 以降)

著作権:原著者

ライセンス:CC BY 4.0

ACL 関連 (2016年以降)

https://aclanthology.org/faq/copyright/

著作権:(c) Association for Computational Linguistics

ライセンス:CC BY 4.0 (2016年より前は CC BY-NC-SA)

ACL Double Submission of Papers to ACL Conferences: https://www.aclweb.org/archive/policies/current/double-submission-policy.html

LREC 関連

著作権:(c) ELRA

ライセンス:CC BY-NC 4.0

AAAI 関連

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masayu-a[at]ninjal.ac.jp